バスケ好きのみなさんこんにちは。
大好きなバスケットボールができなくなるかもしれない。
そんな原因となるのが、どのスポーツにおいても『怪我』です。
アメリカバスケットボールリーグのNBA選手にも怪我で引退を余儀なくされた選手は数多くいます。
どんな才能も怪我によって失われてしまう可能性も。
今回ご紹介するのは『バスケットボールに多い怪我』と『予防方法、ケア方法』です。
怪我に対して向き合うことで、しっかりと予防をして、怪我になるリスクを減らしましょう。
バスケで多い怪我とは? 怪我の原因やケア方法などを紹介します
バスケにおいて、怪我をするケースは練習よりも試合での方が多いと言われています。
バスケットボールで起こる怪我は練習よりも試合での発生率が高く、足関節捻挫や疲労骨折、アキレス腱炎、膝の靭帯損傷、半月板損傷、ジャンパー膝、腰痛などの下肢の怪我が多い(全体の70%以上)と報告されています。
出典:『スポーツ外傷・障害予防ガイドブック』
『公益財団法人 スポーツ安全協会』のガイドブックによると、「下肢」(足の部分)の怪我が多いとのことです。
やはり下半身をよく使うスポーツですので、他のスポーツよりも負荷がかかるということですね。
この記事では下半身の怪我はもちろん、バスケの代表的な怪我を紹介していきます。
バスケで多い怪我① 前十字靱帯損傷 (ACL損傷)
NBAの選手にも多い『前十字靱帯ACL(Anterior Cruciate Ligament)損傷』
NBAの代表的な選手では、「デリック・ローズ」「クレイ・トンプソン」「ザック・ラビーン」などがこの怪我により戦線離脱をしております。
ただ、この3選手は見事に復活しており、大怪我ではありますが決して復帰出来ない怪我ではありません。
ちなみに他のスポーツに比べて、前十字靭帯損傷のリスクは、バスケが一番高いと言われています。
これはジャンプの時に踏み込んだ際に捻って受傷することが多いからです。
怪我のケア方法は? 【前十字靱帯損傷 (ACL損傷)】
治療については、『手術』をして靭帯を再建する必要があります。
スポーツを行わない場合は『保存療法』と言う手段もあり、これはサポーター(膝動揺性抑制装具)をつけて、痛みの無い範囲で訓練を行う方法です。
手術をしなくとも日常生活には問題ありませんが、怪我の前と同じように全力でバスケをするには手術が必要です。
手術後、いつになったらバスケが出来るのか?というところですが、症状にもよりますが目安としては術後「3ヶ月」でランニングを開始して「6ヶ月」で復帰。
と言うのが術後のスケジュールとなりますが、医師の指示にしたがってリハビリを行いましょう。
膝がグラグラする感覚がある方は、膝を固定すると動きやすくなります。
また、膝を固定することで捻りも防止できるので、『膝サポーター』を装着するのがおすすめです。
バスケで多い怪我② 足関節靱帯損傷(捻挫)
いわゆる捻挫ですが、これはバスケ経験者のみならず、スポーツをしている人であれば経験している人も多いのではないでしょうか?
捻挫は気を付けていても起こしてしまいます。
「レブロン・ジェームス」「ステフィン・カリー」こういった超大物も起こしてしまう怪我が捻挫です。
捻挫と言っても侮るなかれ、捻挫も立派な靭帯損傷です。
靭帯損傷は骨折よりもタチが悪いとも言われ、治り辛い怪我です。
足首の捻挫は稼働も多いので、安静にすることが難しいです。
重度の捻挫を放置したり、繰り返し同じ場所を損傷したりすると軟骨損傷などの2次損傷を引き起こすので注意が必要です。
怪我のケア方法は? 【足首の捻挫】
バスケにおいて足首の捻挫は厄介ですので、しっかりとテーピングなどで固めて焦らず安静にしてください。
手術以外での治し方は『安静にする』これ以外に方法はありません。
私も足首を捻挫したときは、完治してからも予防として使用しておりました。
値段も比較的に安価で、しっかりと足首を固定してくれているので、安心してプレーができます。
バスケで多い怪我③ アキレス腱炎
症状としては、言葉の通りアキレス腱が炎症を起こした状態のことを指します。
具体的な症状は、ランニング、ジャンプ、ジョギングの際にアキレス腱やその周囲に痛みがあります。
アキレス腱炎を起こした際に気になるのが、断裂の恐れがあるのか?ということですが、
若い人はそこまで心配する必要はないかもしれません。
もちろん断裂の可能性はゼロでは無いので注意は必要ですが、
アキレス腱の断裂はかなりの強い負荷がアキレス腱に一瞬でかかった場合に起きるので、
普段から痛みがある場合は必然と自分でアキレス腱への負荷をセーブしています。
怪我のケア方法は? 【アキレス腱炎】
アキレス腱炎にも軽症から重度のものまでありますので、経過を診て診察をおすすめします。
ただ、軽度のものであれば3週間ほど安静にしていれば治るケースが多いです。
それ以上経っても症状が改善されなければ、医師の診察をおすすめいたします。
アキレス腱炎には以下のストレッチも有効とのことですので、ご紹介いたします。
アキレス腱炎にはエキセントリックストレッチングというストレッチが効果的です。以下にその方法を示します。
1.階段や足台などの段差のあるところでおこないます。
2.痛いほうの足の先を段差にかけて、かかとをゆっくりと降ろしていきます。3.するとアキレス腱が伸びて、痛みが出るはずです。我慢できる程度の痛みの範囲でアキレス腱を伸ばすのを続けます(15秒ほど)
4.これを3回で1セット。1日に2セットほど行ないます。上記のやり方はストレッチの最中は痛みがでますが、アキレス腱が伸びることで、アキレス腱炎の原因である異常な血管への血液が遮断されるため、続けていくことで異常な血管が減少して痛みが改善していくことが論文などで実証されています。最低でも2週間くらいは続けてください。
バスケで多い怪我④ ジャンパー膝 別名:膝蓋腱炎(靱帯炎)
聞き慣れない名前かもしれませんが、バスケットボールの場合は跳躍動作を繰り返します。
その際にひざの前の方に痛みがある場合は、ジャンパー膝である可能性が高いです。
ジャンパー膝の原因は血管が余計に増えること。その原因は『繰り返しの負担』です。
ジャンプをして、着地の動作のたびに、膝蓋腱が引っ張られます。
この時に腱の中で小さなギズが出来、その傷を直そうとすることで血管が増えていきます。
怪我のケア方法は?【ジャンパー膝】
運動療法というものがあり、これは激しい運動ではなく、ストレッチや体操といった軽めの運動になります。
ジャンパー膝は筋肉が固くなっている状態で発症しやすいので、予防と治療の両面で効果を期待できます。
ただし、ジャンパー膝は勝手に治ることもありますが、なかなか治らない場合も残念ながらあります。
その際は専門のお医者さんへ診てもらいましょう。
バスケで多い怪我⑤ 突き指
パスを受ける時や、シュートのブロック、ドリブルをする際に起きがちな怪我の一つです。
突き指は捻挫の一種で、指の関節にある筋肉、靭帯を損傷している状態を指します。
突き指も軽度や中度の場合はテーピングやアイシングで経過を診ていくことも可能ですが、
重度の突き指に関しては指を動かすこともままならなりません。
脱臼だったり骨折の可能性もありますので、早めの診察をおすすめいたします。
怪我のケア方法は?【突き指】
よく昔から「指を引っ張れば治る」と言われたりしていましたが、間違いです。
突き指は靭帯損傷や骨折の恐れもあり、指が曲がったまま固まったり、指が曲げられなくなったりなどの後遺症が残る可能性もあります。
突き指とはいえ軽く考えずに、病院でレントゲンを撮ってもらうのが良いでしょう。
突き指をした後は以下のような結節テープで保護すると良いでしょう。
バスケのシュートに大事な、指先の感覚にも影響が少ないのでオススメです。
【まとめ】バスケで多い怪我とは? 怪我の原因やケア方法
さて、いかがでしたか?
バスケットボールをプレイする中での多い怪我の特集でしたが、怪我の原因や予防、治療方法を知ることで、どういったプレイを気を付けなければいけないか。ということを考えられると思います。
バスケに限らず、スポーツをするうえで怪我は常に隣り合わせです。
怪我をよく知り、予防することでプレイヤーとしての寿命を伸ばして、楽しいバスケットボールライフを送りましょう!
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